65歳・70歳からの資産運用のポートフォリオとこれだけはやってはいけない注意点

資産運用と聞いて、自分は何をしたらよいのか、「全くわからない」、という声をききます。これは当然と言えば当然です。自分の資産を運用といっても、どうしてよいかわからないのが普通です。そして皆さんはあちこち記事を見て勉強しているのかもしれません。今回、皆さんの「これから資産運用はどうしたらよいでしょうか?」という質問に対して、ご自分の資産をどのようにしたらよいのかわからない初心者を対象に回答していきたいと思います。
説明の順番は、まず、最初に65際からの資産運用というタイトルから始めます。そして、その間に資産運用の注意点を書きながら、退職金利用について説明していきます。最後に、70歳からの資産運用についても補足していきます。

65歳からの資産運用

今の時代、一つのキーワードが65歳です。何故65歳かというと、それが一般的な企業の定年だからです。そうは言っても65歳まで会社には務められない、あるいは子会社に出向したり、転職したりするじゃないか?というご意見もありますが、まずは標準系として65歳になったときにどのように資産運用をしたらよいのか、また65歳になるまでにどうしたらよいのかを一つの目安になる数値として設定しました。もし、あなたが、60歳で仕事を辞めたい、と考えるなら、これから私が提示するアイデアから5年早めればよいだけです。だからまずは65歳からの資産という観点で話を進めて行きたいと思います。

まず今の65歳はどのような投資をやっているのかというと、圧倒的に多いのが銀行の定期預金です。何故かと言えば、銀行の定期預金は以前は凄く利率が良かったので、その経験からまずは銀行の定期預金を選択してしまいます。今は圧倒的に利率が低いのでやっていられません。だから、国債を購入したり、投資信託に回したりしています。このような方法が一見、賢いように思ってしまうのですが、私は他の方法を提案します。ある若手政治家の奥さんが資産公開でわかったのが、国債を1億円も購入していました。ご結婚前に1億円を貯めるのは凄いことですが、この1億円で国債を買ったらどうなるか、ちょっと考えてみましょう。国債の利子は年間でいくらかざっとわかりやすいように表示すると、約1%です。1億円のうち年間の利子は100万円です。黙っていて100万円が手元に入ってくることはとても魅力ですが、1億円貯めてたった100万円しか入ってこないことになります。この後、彼女はどのような投資をするでしょうか。きっと1億円を2億円に貯めるでしょう。そして同じように国債を買うでしょう。黙っていて年間200万円の収入になります。

この方は今までの人生で1億円を貯めたことは非常にすごいことですが、普通の方は65歳までに1億円を貯めることはできるでしょうか。それは無理な方が多いと思います。無理して1億円貯めても、使うことをしなければ楽しみもありません。銀行の定期預金に預けるよりまし、と思えば、それもありなのですが、私がここで皆さんにオススメするのはこのような方法ではありません。国債を購入するということは、自分のお金を運用して資産を形成する、という点で投資としては間違いがないです。国債はリスクがほとんどないので安心です。この投資はローリスク&ローリターン型の投資と言えます。ローリスク&ローリターン型の投資は悪い投資ではありませんが、全てをローリスク&ローリターン型の投資とするのは、私はもったいないと考えています。金融庁が老後の資産は2000万円と言っています。これは一人2000万円ですし、東京にお住まいになるのなら2000万円以上は必要となっています。ならば残りのお金のうち、例えば1000万円ぐらいは、ハイリスク&ハイリターン型の投資に切り替えてもよいのではないかと思います。でも、ハイリスク&ハイリターン型の投資と言ってもわからないと思います。やれるのならやっている、というのが実情ではないでしょうか。この回答をする前に、少しずつ説明していきます。

老後のための資産運用で失敗しないためにやってはいけない資産運用

65歳になったときに何が一番のリスクになるかと言えば、65歳から安定的に労働で稼ぐということはかなり難しい現実だからです。だから65歳になってハイリスクの投資商品は選択しづらいです。確認ですが資産が減ってしまったら取り返すのが困難だから困るわけです。この問題の解決はポートフォリオから入っていきます。ところでポートフォリオという言葉をご存じでしょうか。これは投資の専門用語です。意味は自分の資産をどのように配分して運用するか、という方法です。例えば投資信託という商品も、いくつかの銘柄を組み合わせて一つの商品としています。見た目は一つの商品かもしれませんが、中身は複雑です。

まず、老後の資産運用でやってはいけないケースを簡単に言います。それは日本の会社の株式で1社だけに自分の資産を全てつぎ込む方法です。例えばあなたは2000万円をもっているとします。その資産を例えば安定資産だからJR東日本株式会社の株を購入したとします。JR東日本のような巨大会社がつぶれるわけが無い、と思って購入すると思います。その時は正しい選択だと思うから購入するのであって、購入した当時は悪いとは思っていません。でも、これは投資としては大失敗です。何故か、今回のようにコロナ禍を誰が予想したでしょうか。そしてJR東日本のような安定したインフラを持つ企業が大きな赤字をこうむっているなんて、コロナ禍以前だったら予想すらできていませんした。今は当時の株価よりも大きく下がり売却しようにも売却ができない、という現象が起きます。「コロナ禍は特別だよ」と思わないでください。今後のあなたの老後がかかっているのです。もっともっと真剣になって今後を考えて欲しいです。

コロナ禍のような想定外の事案は以前にもありました。少し前になりましたが安定資産ということで東京電力の株が人気だった時期があります。東日本大震災が発生して東京電力の株が一気に10分の1になりました。これは自分の資産が10分の1になったということです。2000万円だった資産がたったの200万円になってしまいました、これは非常に悲しい現実です。だから自分の資産を一つの投資に集中させてはいけない、ということなのです。儲かるかもしれない、その裏返しには損するかもしれない、があります。
 少し話が脱線しますが、皆さんお気づきになったからもしれませんが、投資には大きく2種類のタイプがあります。それは自分でやる投資か、全てお任せする投資でやるか、です。自分でやる投資は一見難しいようですが、仮にお任せでやってもらうにせよ、誰に依頼するかもありますので、実は何らかの投資の勉強はしないといけないのです。そして投資の勉強は今までやってこなかったし、学校でも習っていないし、ネットを見てもたくさんあってどれかわからないという状況に陥ります。

65歳以上のポートフォリオ

一つ皆さんに覚えて欲しいのは、「自分の資産は分散して守る」ということです。資産の分散を投資の専門用語でポートフォリオを組むといいます。どの資産にどの位投資するかをしっかりと事前に決めていきます。専門的な話はさておき、資産は分けるということです。そして、一般的には資産3分法と言って、3つに均等に分けるのが最初の考えとして言われています。つまり3000万円あったら、区分けはよいので例えば1000万円は貯金、1000万円は自分で投資する、1000万円は投資信託を購入する、などです。別に他の方法でもよいので、これは単なる一例にすぎません。要はローリスク&ローリターンの投資でも3つに区分した方がよいし、ハイリスク&ハイリターン型の投資に振り分けてもよいです。

ところで、ここで皆さん誤解するのですが、世の中の区分として、ハイリスク&ハイリターン型の投資は区分されていますが、実際は何かおわかりになりますか。実は株もFX(外国為替証拠金取引)、あるいは不動産取引、暗号資産など、現在、世の中で魅力的だと言われている投資商品は全てハイリスク&ハイリターン型に分類されています。ローリスク&ローリターン型の投資商品とは、投資元本が確定しているものです。銀行預金とか国債とかになります。ハイリスク&ハイリターン型の商品は元本が保証されていない投資商品と考えたらわかりやすいと思います。このハイリスク&ハイリターン型の投資商品を選択する場合、何らかの勉強が必要です。その勉強は他人に一切を任せる、とした場合、その他人が信用できる人物か、過去にマイナスの利益計上を出していないか、などあります。自分でやる、という選択もあります。株式投資をするというのは、投資手法の一つで、仮に負けたときは損失がある投資なのでハイリスク&ハイリターン型の投資です。一部には、現物取引はミドルリスク&ミドルリターンと定義している場合もあります。また株でも信用取引と言って、現在の株式価格よりも多い金額の投資をする、という方法もあります。通称レバレッジと言います。信用取引の場合は約3倍ですが、最近人気のFXは外国為替証拠金取引と言って、レバレッジ25倍と高いハイリスク&ハイリターン型の投資商品です。できるようになるとFXはかなり魅力的な投資商品として着目されています。

このように、自分の資産を3つに分けるのが基本になります。別に4つでも5つでもよいですが、まずは3つに分類した方がよいです。そして最初はそれぞれ1/3ずつ分けて考えるのが無難でしょう。そして儲かったら資産比率が変わっていくのですが、同じ1/3に保ってやる、という投資もあります。このように投資は奥が深いですが、投資をする選択には、どの投資にするか、投資を決めたら専門家に頼るか、あるいは専門家に頼らずに自分でやるなど、実はこの選択だけみても、頭が痛くなるぐらいあります。よく聞くのは投資は難しいからわからない、と言って人に預ける、ということです。でも、私はこれが、一番危ないのと思うのです。だって、あなたが必死になって貯めたお金です。運用が失敗するとあなたのお金がマイナスになるんですよ。とてもイヤなことだし、ショックを受けると思うんです。だから、少なくてもこのWEBページぐらいは、しっかりと学んで欲しいです。

退職金を運用するならこの方法がおすすめ

65歳になったときに、あなたの味方になってくれるのは退職金です。退職金は60歳でもらえるので、65歳というとちょっと違うかもしれません。この退職金はあなたの味方です。しっかりと資産を増やしていく必要があります。

そこで、今まで学んだことをまとめると、資産を3つに分割して運用する、という点です。とても大切ですが、基本です。ここは抑えておきましょう。失敗する投資は付き合いのある銀行から全額定期預金にしてくれ、というのは、やってはいけない投資です。もう一つ大切なのは、あなたの資産を減らしてしまうような投資は選択してはいけないということで、これは一つの資産を言うのではなく、あなたの全体の資産から判断してのことです。

ここで皆さんに質問です。ある投資信託の銘柄です。日本を元気にするファンドが仮にあったとします。あなたはここに自分の資産を全て投入しますか?答えはいいえです。仮にそのファンドが魅力的であったとしても、最大であなたの資産の1/3しか購入してはいけません。

もう一つ質問します。とても運用利益が高い投資グループがいたとします。ただし、あなたは今3000万円の預金で、最低投資預かり金額は3000万円だとします。あなたはこのグループに投資しますか?答えはいいえです。最大であなたの資産の1/3しか預けてはいけません。ご注意ください。

70歳からの資産運用

70歳になったときに気を付けないといけないのは、自分の資産が減っていることです。仮に65歳から資産運用を始めたとします。年金生活になっているし、働いているわけではないので、自分の貯金が減っていってしまっていると思います。

別に少しぐらい減ってもまだ安心できる、と思っているかもしれません。1か月10万円ずつ減って、年間で計算しやすいように100万円しか減らないとしましょう。10年たったら1000万円減っています。もしあなたが3000万円もっていて年間で100万円ずつ減ったら、あなたは100歳で資金が0円になってしまいます。資金が全くないと、年金だけで生活することになり、とてもひもじい生活になります。これは実はやってはいけない方法なのです。

もしあなたが定年してから資産は減るのが当たり前だと思っていたら、その考えは改めないといけません。実は自分の資産が減るのは危ないのです。何故なら、いつかお金は無くなるという現実に対し、自分の気持ちがマイナスに作用してしまうのです。だから、理想を言えば、年金を使ってもほとんど減らない生活をしないといけません。つまり、自分の資産で運用している資金を減らさないということです。

このための最適な方法は自分で資産運用の方法を身につける、安定的に資産が増える仕組みを作っておく、などいろいろありますが、それはまたの機会に話すとして、要は70歳を超えても、自分の持つ安定的な資産分は減らないようにしておく、というのが鉄則になります。今から資産運用の方法を考えるキッカケになれば幸いです。

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