タンス預金のメリットデメリットとそのまま置いておいてどうする?資産運用としての使い道を探る

今回は、日本には100兆円は眠っていると言われているタンス預金について説明したいと思います。皆さん、この金額にビックリしませんか?この根拠となる数値は、日本銀行の2020年調査結果なのです。信憑性ありますね。なので、今回はタンス預金について、メリットやデメリットを含めていろんな情報を伝えていきます。素朴な質問ですが、何故、タンス預金をするのでしょうね。それはメリットがあるから行うのですが、なかなかそのメリットは口には出せないですよね。当たり前のことですが、でもここはしっかりと確認しておきたいところです。

1タンス預金のメリット

まず、我々が知りたい事実として、「お金持ちはタンス預金をやっている」これは嘘か本当かです。皆さんどう思いますか?・・・・答えは「本当」です。もちろん、全員がやっているかどうかはわかりませんし、証拠が無い以上、絶対とは言えませんが、結局は一般論にとどめておかざるを得ない回答です。だけど、質問が凄いですよね、シビアな話題で回答に窮します。でも、タンス預金にメリットがあるからやっているんであって、そのメリットをまずは見て行こうと思います。
そこで、タンス預金の気になることを列挙してみました。

①銀行のデフォルト
②税務署の調査
③マイナンバー
④火災、盗難

どれもちょっとイヤです。順番に見ていきましょう。

①銀行のデフォルト
最近、言われなくなりましたが、銀行のデフォルトという話は以前にも聞いたことがありますせんか?日本には現在1200兆円もの借金があります。国民を1億円とすれば、一人1200万円もの借金があります。家族4人で計算すると、一家には約5000万円もの借金があります。そんな借金を背負っているなんてイヤですね。もう絶対に返せないんだ、と思える数値になってしまいました。日本の借金が1000兆円のなる前は、日本はデフォルトする、銀行もデフォルトする、という噂が流れたときがあります。銀行にお金を入れておくと、デフォルトになったときに引き出せないから、家に置いておく、つまりここでの議題のタンス預金となるわけです。
 個人事業者の方は、現金を常に手元にもっておくケースが多いです。商売の出し入れで現金を使うからです。それもタンス預金と言えますね。

②税務署の調査
税務署の調査は怖いって聞きます。日本は憲法で納税の義務が定められています。仮に脱税をすると憲法違反となり、かなり重い罪になることはご存じでしたか?私の世代は「マルサの女」を見ていました。だからマルサって怖いです。だいぶ古くて申しわけないですが、税金はきちんと納めたいものです。でも、この税金って企業には負担なんですよね。何故か、最初は社長が職員の給料計算とかやらないといけないです。社員を雇うと厚生年金や社会保険を会社が支払って、それと同額のお金が会社負担なんです。だから社員に支払う金額の2倍も払っています。その分が職員のお給料が安くなってるのですが、社員から見れば一生懸命働いたのにお給料が少ないと感じるので、本当におかしな話だと思っています。毎月、厚生年金のお金を納付していますが、変だなって思っています。そのほか、原泉税を納めています。労働者って国に搾取されているのってわかっているのかなと思います。税金、高いです。会社は法人税の支払いや消費税の支払いがあります。一生懸命稼いでも、同時にやるのが、懸命にやる税務計算です。大抵間違って多めに税金を払ってしまっている現状です。話を戻して、税務署に見つからないお金を作りたいという誘惑は出てくるものです。だから取り締まりがあるんですよね。

③マイナンバー
今度はマイナンバーです。この制度は正直怖いので、私はマイナンバーを持っていません。マイナンバーをもっていなくても、すでに登録しているから悪あがきにしかなりません。何故、怖いか、先進国の事例から紹介しましょう。既にアメリカではマイナンバーのようなカードが全員もっていて、連邦政府が管理しています。つまり個人情報が筒抜けなんだそうです。最初はアメリカ在中の生徒に聞いたのが発端でした。どうもFXで稼いだお金は政府に監視されているようなんだと。その後、調べたのですが、確かに政府が全部把握しているみたいです。個人情報を全部管理されていてなんかイヤだなって思います。それは私がアメリカには住みたくないと思う理由の一つになっています。

④火災や盗難
火災や盗難の心配は、一番、最初に思うことだと思います。上記の①~③は今日的な話題で、身近な心配が火災と盗難なんだと思います。家にタンス預金をして火災で燃えてしまったらなくなってしまいます。最近の異常気象で、水害で家が浸水して流されたらと思うと、家がなくなってさらにタンス預金もなくなったら2重のショックとなってしまいます。だから、なるべく家には現金は置きたくないという発想にもなります。

ところで、ここで視点を変えてみましょう。富豪はタンス預金をしているかと思いますか?・・・答えは、富豪は色んなところにお金がある、です。タンス預金とは言いませんが、いろいろなところにあるが、少しキーワード的な要素があります。その一部としてタンス預金もあります。私はある大富豪の家で多数の金の延べ棒を見たこともあれば、全く質素な大富豪で家に最低限の家具しか置いていなかった家も見たことがあります。だから一概に言えるものではないにせよ、タンス預金は議題になるでしょう。
では色んなところにお金があるという中のタンス預金ですが、大前提として富豪はあまり現金をもっているというイメージは無いです。映画で出てくる金庫にたくさんのお金を隠しているとかは映画の世界だけだと思います。何故なら富豪は資産が欲しいからです。この議論はタンス預金よりも現物資産に興味があるが正しい説明です。現物資産とは何か、ちょっと投資の専門用語なので解説します。そういえば皆さん東京オリンピックで記念硬貨を買われましたか?銀貨も1万円だったと思いますが発売されました。ところで金貨も発売されたのはご存じでしたか?32万4000円だったと思います。銀貨よりも金貨は小さいですが、発売されました。こういうのは現物資産の一種です。昔、日本でも金貨が発売されました。当時は4万円ぐらいの金貨の価値でしたが金貨なので10万円で販売されました。今は金の値段が上がったので10万円以上の価値がします。このように金の値段は時代とともに変化します。このような金貨が現物資産の一例です。将来価値が上がるであろう資産を所有しています。有名画家の絵も代表的な現物資産です。ここで大切なのは将来値上がりするだろうと思われるものです。ゴッホの絵などはもう遥か高額な価値になります。
話を戻してタンス預金は将来価値が上がるでしょうか。明らかにそれは無いですよね。だから大富豪はタンス預金に興味が無いです。大富豪にとっても、タンス預金のメリットはなんといっても、政府にお金を監視されていないことです。政治家の政治資金に現金が配られている、という噂も昔ありました。世の中の経済はお金の流れが把握されているように見えて、実は世界のお金の流れの半分は実際にはわかりません。

タンス預金のデメリット

タンス預金にして多額のお金が相続の時に発見された、そして重加算税がかけられたとなっては痛い話です。時々、FXで大金を設けたけど、税金を払っていなかった、などニュースで出てきました。投資はそんなに儲かると思えた瞬間であると同時に、政府に目を付けられている、ということがわかった事例です。その時、「タンス預金」と思いたかってでしょう。
しかしタンス預金のデメリットは、これは最大のデメリットなのですが、投資活動に使えないという点です。投資はお金に働いてお金をお金で増やしていく方法です。だからお金に働いてもらえないタンス預金は、デメリットだらけです。これは本当に頭が痛いです。証券会社の口座に入れたとたん、ガラス張の世界が待っています。いくら入金していくら出金したのかが一目瞭然でわかってしまいます。
なので、投資の資金として使わないでおく場合にしかメリットは感じません。

それから、タンス預金の最大のデメリットは、どこにお金を隠しておいたかわからなくなるケースがあるというものです。意外かもしれませんが、よく聞きますし、結構大きな金額だとなおさらです。へそくりが突然出てきた、とか話にのぼることはありませんか。自分がしまったところがわからないケースはよくあるし、かくしてしまっているから、ダンス預金は自分しかわからないのです。自分が忘れてしまったら、おしまいですね。

最後に、タンス預金の最大ともいえるデメリットを紹介します。それは日本の国がインフレになることです。例えばわかりやすくするために、日本が年に10%のインフレになるとします。インフレが10年続いたとします。そうすると、インフレ率は100%になるわけです。これは何を意味するかというと物の値段が2倍になるのです。100円で買えていた牛乳が200円になります。そうすると、タンス預金の価値はどうなりますか?実は2分の1になります。3000万円の価値があったものが、1500万円に目減りしてしまうのです。これは利子がつかないという前提条件で話しています。銀行の利子が増えることが前提条件ですね。インフレになったら、銀行に預けるのかもしれません。タンス預金も柔軟に変更できたらよいかもしれません。
そしてこのインフレになるかならなかいかですが、すでにインフレの傾向が発生しています。コロナ禍で物の値段が上昇していませんか?知らず知らずのうちに5%、10%と物の値段が上がっています。野菜の値上がり、パスタの値上がり、如何ですか?注意深く見てください。これは今の世界経済の仕組みに起因しています。世界は貿易することによって、安いものが入ってくることになっています。この貿易が今コロナ禍であまり機能していません。なんせ交流が途絶えていますから。そうすると物の値段は上がってしまいます。いったん物が上がると連鎖していろんなものが上がっていくから、これからインフレが加速するかもしれません。危険な兆候がありますね。

タンス預金と相続について

タンス預金は相続に使われるケースが多いとよく言われます。相続で親から子に渡した場合、タンス預金であれば、政府にはそのお金はわかりません。ところが、銀行にお金を預けていれば、銀行の名義を変えた時点で、政府にバレてしまいます。この場合、譲与税がかかってしまいます。日本は財産の相続には厳しい割合の税金がかかります。よく3代の相続税で資産が無くなると言われています。実際どの位の贈与税がかかるかちょっと見てみましょう。ビックリするぐらい高額です。3000万円の贈与があった場合、税率はなんと55%です。ただし、控除分がありますので、その詳しい計算は割愛しますが、控除額ってそんなに高くないです。高くても500万円もいかないです。単純に1億円もっていたら5000万円は税金にもっていかれます。そして2代めは5000万円もっていたとすると、2500万円になります。本当に大富豪が誕生しにくい制度ですね。

土地や建物は相続でわかってしまいますが、タンス預金はわかりません。だからタンス預金ってどうしても、注目されてしまいます。

タンス預金の使い道をどうするのが良いか

タンス預金の反対が暗号資産という気もします。暗号資産はもともとは通貨の価値は0円です。そこに投資するのですから、将来の値上がりを期待してのことです。タンス預金で寝かせておくなら暗号資産に投資しよう、という発想もありえます。

話がまとまりそうにないので、暗号資産の話はまた別の機会にするとして、そろそろまとめに入ります。
銀行デフォルトが心配な方は、タンス預金にしておけば、いつでもお金は使えるので、とても安心です。国家の通貨は信用で成り立っています。信用無しにはその通貨は使われなくなります。そうすると、価値が凄く低下してしまいます。

インフレになった場合は、タンス預金の価値が下がると言ったので、タンス預金はしない方がいいケースもあります。
経済情勢がいろいろと変わるので、特定の方針を持たずに、その場の状況に応じて臨機黄変に変更した方が賢い政策になるかもしれません。
それにしても仮に100兆円あると言われているタンス預金が一斉に使われ始めたら、日本の経済は大変良い循環となるでしょう。経済とは回すことです。仮に一人が100兆円もっていたとしても、あまり経済の循環はよくなりません。100兆円が1日のうちに100人動けば、1京円になります。このように経済を動かすことが大切になります。だからタンス預金が預金から投資へとシフトすると、日本経済の活性化にもつながると簡単に説明できてしまいます。この話も脱線しました。どうも、色んなことを皆さんに伝えられそうなので、それも別の機会に説明します。今回はこの辺で失礼します。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です