個人投資家になるにはどうするのか?素朴な疑問に答えます

FXをやっていて一番多い質問が「個人投資家になるにはどうしたらよいのですか?」という質問です。いつも回答は「FXやってFX投資家になりなよ~」というのですが、どうも質問者はピーンと来ていません。だから、順番に回答していきたいと思います。その結果、勝つ個人投資家になるにはどうしたらよいか?または機関投資家にはどうやったらなれるのか?について、皆さんは今後、自分がどうしたらよいかわかるように情報を提供していきます。

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個人投資家とは誰?機関投資家は誰?事業投資家はいるの?

 そもそも、投資家は法律的には個人投資家と機関投資家に区分けされます。その他によく聞く名前として、エンジェル投資家や事業投資家という言われ方もしますし、他にも考えたらホワイトナイトなど投資家にもいろいろと言われ方があるようです。

話を整理するために、法律で定められている機関投資家というのは、生命保険会社、損害保険会社などの保険会社や、普通銀行や信用金庫、信託銀行、年金基金、共済組合、労金、農協、政府系金融機関など、銀行系です。ちょっとわかりにくいのが農協や労金なんかでしょうか。これらは別の法律で決められていますが、ここではそれに触れません。あと、年金基金がありました。要は法人として多額のお金を提供できるところです。広義の意味で言えば東証1部上場企業のうち投資部門を持っているところもここに該当します。他にも探せばまだまだありますが、細かくなるのでここでは割愛します。ここを見ているのはおそらく個人投資家の方だと思います。要はあまたに多額のお金を持っている方で法人の中でも超スーパー法人と考えて欲しいです。

事業投資家というのは個人投資家の中で、比較的耳にする投資家のワードです。事業について投資するということで、最近はやりのクラウドファンディングなどがこれに該当します。要は規模が小さいものは個人投資家です。機関投資家はVC(ベンチャーキャピタル)などで、規模が大きい場合です。事業投資家と言われたら、規模が大きい場合の投資案件になるでしょう。

個人投資家は、少し前のイメージで言うと、多額の株式を持っている個人です。少し前は株が流行った時代がありましたので、株を持つイメージです。今でも流行っているかもしれません。これだけ東証の上場企業が大きくなったのですから、株式投資は基本的な投資です。ただ個人投資家になった方を見ると株ではなく、FXや暗号資産など株以外の投資で大きく財を成した方が多いようです。投資も多様化してきていますし、FXはどうしても日本株式よりも市場規模が大きいので、多様な投資が生まれたのは市場規模の世界化ではないかと思います。

より我々に身近な存在としては、有名なプロスポーツ選手は個人投資家と言えます。ちょっとイメージしずらいのでアメリカに行って成功したプロ野球選手を例に挙げます。年棒が10億円とか把握の金額です。もし10年間の現役生活を送ると、生涯獲得資金が100億円を超えてきます。彼らはその得たお金を銀行預金のみに入れておくことはしないでしょう。何らかの投資を行っているはずです。どこかに自分のお金を運用したいとか、おそらくやっているはずです。そうしたら彼らも立派な個人投資家です。

ところで、個人投資家と言われるレベルは皆さんどの位の金額があると思いますか?やっぱり世間体としては資産1億円と思われているのでしょうか。しかし、1億円もの株を持って年間5%のリターンが得られたら、それだけで500万円の収入です。我々から見るととてもいいと収入だと思います。

事業投資家の1日のライフスタイルの一般的なイメージ

 事業投資家としては、ここではクラウドファンディングなど、株式に投資する人たちを指すことにしましょう。最近、事業投資家の方で暗号資産に手を出す方もいます。暗号資産は私からすると投資の判断は、株に似た概念で投資判断できます。この辺、また難しい分野なので、まず株についての投資の話をします。暗号資産はまた別に話をします。

 事業投資家は安定資産に投資する人もいますが、それだけでは面白くない、また将来の投資家を育てたい、という欲求などもたいていあるものですから、複数の事業に投資するのが一般的です。投資した事業には安定した事業もあれば、より高いリスクをとって投資しt事業もあります。高いリスクが存在しそれが突破できそうだからこそ、ハイリターンを得ることができるからです。
 どんな事業をやるにせよリスクはあるのですが、そのリスクをなるべく回避するためには、事業投資の目を養わないといけません。すると、事業投資家の1日のライフスタイルは事業経営者を見る判断をしていきます。人を見る目は彼らなりに備わっています。もちろん、会社の財務状況として、損益計算表(PL)、貸借対照表(BS)だけでなく、会社の価値の計算なども公開資料も算出します。これらは企業価値を算出する上での前提条件です。指標関係から見ると、まだまだあります。KPIといって組織目標を達成していくための重要指標を算出して改善していく行為なども普通に行われます。ここまでくるとMBAを持っていないといけないかなと思うかもしれませんが、周りの事業投資家に聞くと、MBAを持っている人の言うことは信用していない、という言葉を聞きます。これらの指標は与条件です。
 全部の指標が算出されて、それは立派な数値であればよいのですが、そんな企業は非常に高い値段がついてしまいます。例えばユーグレナという会社があります。ミドリ虫から石油を作る会社で商品化に成功し工場ももっています。最初からその企業の株を購入していればよかったのでしょうが、今から購入してもその株は非常に高くなっていて、とても投資しようとは思いません。
 素晴らしいと思っても既に高い株式の値段がついている、いや、全ての数値を見てまだ割安だと思う人もいます。最近株主総会は企業同士は同じ日にやるケースが多いですが、投資家は株主総会によく行く人が多いと聞きます。特に目立った発言はしないと思いますが、自分の株式の投票をします。

 ところで、企業の株は会社の成長ステージに合わせて3つに区分けされています。一番ハイリスクハイリターンな投資は、会社設立時に行うアーリーステージと言って最初の会社です。最初の会社に投資するときは損する可能性があります。会社が多少儲かっても投資に対するリターンが少ない場合、投資家はあまり利益が上がりません。投資家は利益を上げてまた次の投資に向かいたいからです。
 また投資は何年あるいは十何年というスパンで見ます。1年とかの単位で見るのはハイリターンが得られる投資とは言いません。

 投資家とは、これらの情報を全て頭にインプットしています。そして、身近に投資先が無いかアンテナを張って活動しているのが1日のライフスタイルです。だから良い案件がでたら即決で決まる性質があります。例えば不動産投資などでは、良い不動産物件は表に出る前に決まる、仮に表に出てもすぐに決まる、と言われています。その際、資料などそろっていない場合も多々あります。そんな駆け引きが行われています。要はアンテナを張っている活動が事業投資家のライフスタイルの比較的ある一例と言えるでしょう。

 

個人投資家の存在!~彼らはどのようにして利益を出すのか~

 個人投資家のイメージを株式投資とすると、日々動く株式相場に目を光らせています。個人投資家は当たり前ですが、機関投資家よりも遥かに資金が少ないので、カモにされないように目を光らせています。市場は資金が多い方が勝ちやすいので、機関投資家がどの方向に資金を動かしえているか、注視しながら、資金を動かしていきます。
 単純に言うと機関投資家が買うまで個人投資家は動かないです。ちょっと熱くなって株価を支えよう、などと言う考えは持っていません。応援する企業の株式を持とう、という考え方もいっときありましたが、最近ではそのような考え方も少なくなってきたようです。企業は利益を求めることを追求するので、本質論から言うと、これから企業価値がなくなるかもしれない、そして利益もでなくなるかもしれないと判断した時が売り時です。また企業の価値がその本来の価値を超える値段まで上がったら売り時と判断しても売却します。一方、企業の改革が上手くいかずこれから営業利益を減らしそうだと判断すれば、空売りをして株価が下げる行動を予測して売りを購入したりするでしょう。
 あまりに抽象的なので、一つわかりやすい例を示します。企業が自己株を全体の10%まで買ってそれらの株を消却すると発表した場合、株価はどうやりますか?その回答は、株価は今後10%は値上がりする、ということが予想されます。10%の値上がり益を取りにいれば、その株は狙います。その程度の値動きでは個人投資家は動かない人の方が多いと思います。
 このように、個人投資家は、株式相場の銘柄を選択して、日々の売買で利益を出していきます。

個人投資家の孤独な闘い~カモの対象から逃れるには~

  個人投資家の欠点は、自分のお金が無くなったらおしまいです。だから慎重にお金を使います。証券会社に騙されたとか、昔はそのような変な話もありました。証券会社の営業の方は嫌いな人がという印象を受けます。
 昔の証券会社は手数料ビジネスと言われていました。今はITが進んで装置産業になっています。この環境は個人投資家にとって好ましい環境です。
 個人投資家は情報を大切にします。そのため、以前は東証に通ったり特定の人が書く投資情報を読む機会がありました。よく勉強しているなと思います。彼らは情報収集を良くします。
 投資判断が自分の生死に直結します。情報は広く決断は慎重にするのが個人投資家です。ただ、自分が稼ぐ技を持っています。その技は内緒になっていて公開されません。あたり前ですよね。でもその技が公開される。昔は一子相伝と言われていたものです。興味がわきますよね。
 自分で投資スキルを磨く人、投資スキルを持った人に預けて、その投資スキルを持つ人を見る目を養う人など、個人投資家は情報を得ながら、自らのスキルを上げていきます。一般に10バガーと言って、10本に投資したら、どれか1本は当たることで投資の利益が上がる、そんな投資スタイルをやって孤独な闘いをしているでしょう。

機関投資家になるにはどうしたらよいか?

 最後に、それでも機関投資家になりたいならどうしたらよいかについて話します。
 機関投資家になるには、資産が10億円以上無いとできません。これは最低の話です。銀行を買収しようと思ったら、10億円では全然足りません。一般に銀行業の最低資本金が10億円です。
 金融商品取引法では、特定投資家になると、特定投資家だけが適用される特例制度があります。一般投資家にとってはうらやましい制度です。個人投資家で儲けていき、時間がたてば機関投資家になれるでしょう。税金をきとんと納税していることが必要ですね。
 是非、頑張ってください。

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